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PukiWikiにAWS Healthイベント管理プラグインを自作した話

はじめに#

AWS Healthのイベント(AWSから届くメンテナンスや障害のお知らせ)を、PukiWikiで管理していました。最初はページに手で書き込むだけのシンプルなやり方だったのですが、数が増えてくると、だんだん管理が大変になってきます。

対応が済んだイベントは「削除履歴」として別ページに移していたのですが、消すたびにいちいちページ間で移動させるのが地味に面倒。そこで「もっとスマートに管理できないか」と思って、プラグインを自作することにしました。

こうなりました(データは加工しています)。

AWS Healthイベント管理プラグインの画面イメージ(サンプル)

どう作ったか:HTML埋め込み → プラグイン自作へ#

最初は、PukiWikiのページにHTMLを直接埋め込んで、見やすい表を作ろうと考えていました。ところが、これがうまくいきません。PukiWikiの設定で複数行のデータを埋め込む機能が既定で無効になっていて、思ったように書けなかったのです。

設定を変えれば実現できるらしい、とも分かりました。でも、その方法には引っかかる点が2つありました。

  • PukiWikiをバージョンアップしたときに使えなくなるおそれがある
  • 設定や書き方を理解している人でないと、ページの編集が難しくなる

これだと、後々の管理で困ります。そこで、プラグインとして自作することにしました。プラグインなら、ファイルを1つ移動するだけで別の環境にも持っていけるので、移行や引き継ぎがとても簡単になります。

データはWikiに埋め込む#

今回は、手軽に組めること、そしてデータをそのままバックアップしておけることを重視しました。そこで、データはWikiページの中に埋め込み、それをプラグインが読み取って表示・編集する、という形にしました。

PukiWikiには、行頭が // で始まる行は画面に表示されないという仕組みがあります。これを使って、イベント1件を1行のデータとしてページの中にそっと隠して持たせます。

#awshealth
//{cat:"スケジュール",t:"RDS planned lifecycle event",svc:"RDS",s:"2026/07/31",st:"今後",rg:"ap-northeast-1"}

先頭の #awshealth がプラグインの呼び出しで、その下の // の行がデータです。読者には、プラグインが描いたきれいな表だけが見えて、その裏でデータが本文に並んでいる、という形です。

データがページの中にあるので、Wikiの編集履歴やバックアップがそのままデータのバックアップになるのも、ねらいどおりでした。

データの流れ

やってみて良くなったこと#

ここが一番伝えたいところです。プラグインにしたことで、管理が目に見えて楽になりました。

  • 各項目をスリムに表示できるようにして、ぱっと見で確認しやすくなった
  • これまでリストと詳細を別々に表示していたのを、1つにまとめられた。行を開けばそのまま詳細が見える
  • 削除履歴も同じページに置けるようになった。それでいて、表示はごちゃつかず視認性は保ったまま
  • これまで手作業でページ間を移動させていた削除や追加が、ボタン1つでできるようになった

操作が手作業からボタンに変わっただけでも、作業がぐっと速くなり、移動ミスのような取り違えも減りました

そして地味に効いているのが、追加の手軽さです。AWSの画面に出ている内容をコピーして貼り付け、ボタンを押すだけで1件追加できます。項目を手で打ち直す必要がありません。

AIと相性がよかった#

この手のツールは、AIエージェント(今回はClaude)にとても助けてもらいました。今回の作りは1ファイルで完結するので、変更の影響範囲が見えやすく、「ここをこう直して」という小さな依頼を積み重ねるだけで、どんどん形になっていきます。

1ファイルにまとまっているというのは、人にとってもAIにとっても扱いやすい。設計をシンプルに保つことが、結果的に開発のしやすさにもつながりました。

まとめ#

やったことを振り返ると、こんな流れでした。

  • PukiWikiでのAWS Healthイベント管理が、数が増えて手作業ではつらくなってきた
  • HTML埋め込みは制約があり、無理に通すと将来困りそうだったので、移行が簡単なプラグイン自作を選んだ
  • データはWikiに埋め込んで、バックアップごと持てる形に
  • 表示をスリムにし、リストと詳細・削除履歴を1ページに集約。追加・削除はボタン操作で、速く・ミスなく

専用の仕組みを新しく立てなくても、いま使っている道具を少し工夫するだけで、管理はぐっと楽になります。同じように、身のまわりの小さな「面倒」を良くしたい人の参考になれば嬉しいです。

PukiWikiにAWS Healthイベント管理プラグインを自作した話
https://blog.studio-orionn.com/posts/pukiwiki-aws-health-plugin/
作者
orionn
公開日
2026-06-19
ライセンス
CC BY-NC-SA 4.0